| 葛城山とその北側に位置する二上山のつらなる地点が竹内峠である。 この峠のちょうど東側に当麻寺がある。修験者が重要な大集会をもつ場合には、この寺が使われることになっていた。葛城には他に宿泊したり勤行をするための道場があるのだが、この日に集まるとみられる人数には手狭だった。当麻寺は天武天皇に求められて小角が先祖伝来の土地を寄付し、その地に建てられた経緯がある。小角は国事に関わることとして、この場所を土着の呪術者や修験者たちの集合場所に選んだのだった。 夏の夜が白み始めるのは早い。この日の明け方、当麻寺周辺は異常なあわただしさとなった。山道に異様な風体の山伏が宙を飛ぶように駆け、街道筋にも眼光鋭い呪術者が人間離れした速さで走っていた。これらの異能者たちは皆、当麻寺に向かっていた。 小角はまだ暗いうちから寺に着いていた。湧水で体を清め、善鬼と今回の計画について詳細な打ち合わせを重ねた。寺の門の前には小角に召集をかけられた者たちが百人、二百人と集まってきた。 いよいよ陽が昇る時間がやってきた。小角は身なりを整え、小高い山門に立った。小角の呼びかけに応えた呪術者たちは五百人を超えた。この場所から見てちょうど真東に都がある。陽が昇りはじめると、小角は太陽に手を合わせ、この地の安寧を祈った。これは同時に都への祈りでもあった。山門の前に集まった大集団が一斉に小角に習った。 この日の小角は、修験道の開祖としての威厳を全身から放射していた。善鬼はその脇に控えている。 「聞けぃ。」 善鬼の大音声が響きわたった。ここに集まっている者には、善鬼の姿が見え、その声を聞くことができた。怪しげな大集団は、いっせいに役小角を注視した。 善鬼の声に驚いた明け烏が墜落しそうになったが、烏は再び羽ばたき急いで飛び去った。 小角は、老人とは思えないエネルギッシュな調子で話し始めた。 「すでに気がついた者もいると思うが、この良き地を守る精妙なる力が消え失せた。神の岩が割れたことを知る者もいるだろう。しかし、それがかつて護符として働き、今、その機能を失ったことを知る者はいるだろうか。大和を囲んで同じような五つの符がある。これらは唐より伝わった奇門遁甲の法ではない。どのように、そして誰が、このような仕掛けを造ったのかはわからない。仕組みがわからぬ以上、新たな石を据えても何の機能も果たさないのだ。我らは、我らの知る方法によって、新たな守護力を生み出すこととする。我らは、ただ孤高の境地だけを求める者ではない。土着の呪術者として里人のために加持祈祷をし、護摩を焚く。いまこそ、力を合わせ、新たな神霊の護符をつくるのだ。」 怪しげな集団は、ざわざわと騒いだ。 厳しい荒行によって、ほとんどの修行者は、鬼か山賊か、たちの悪い山師のように見える。修行者たちは協力を惜しみ、面倒を避けるために騒いだのではない。皆が一様に尋ねたかったのは、どのような方法でということだった。当時の山岳修行者の意識は高く、我が身をなげうって事に当たる者が多かった。 「皆、聞けぃ。」 再び善鬼の声が響き、小角が語った。 「我らは、山の神霊の力を貸りるのだ。昨年、儂は大峰山系を南にくだり、熊野への道を開いた。前人未踏の山々はまさに大神霊の住み賜う場所であった。その力を葛城にまで引っ張ってくるのだ。」 異常なほどの静けさがおとずれた。修行者たちは息をのんで小角の次の言葉を待った。 「大峰山からの霊気は、紀ノ川を渡って金剛山に伝わる。金剛山から葛城山への道は、ここにいる者ならば、一度は通ったことがあろう。あの付近は霊気の巡りが悪い。そこで、その循環を高めるため、岩の橋を築き、水晶を敷きつめ、水穴を穿つ。かの地は険しい。大変な難工事となるだろう。しかし、やり遂げねばならぬ。のんびり構えては居られぬのだ、すでに悪い気が昨日よりも増えているように感じぬか。このままわれらがこの事態を見過ごせば、山川の悪気が蔓延して疫病が流行り、人々の心は荒れすさむ。」 小角の影響力は極めて強かった。山師集団は、ここに小角を中心として結束する大集団となった。 「工事は迅速に完遂せねばならない。おのおのがバラバラに行動したのではうまくいかない。責任者となって指揮をとろうとする者は名乗り出よ。とりあえず五人を頭とし、それぞれに人数を割り当て、分業体制をとる。」 この呼びかけに、集まった者は互いに顔を見合わせたり、隣の者の肩をたたいたりした。ざわざわとした雰囲気の中で、十人余りの者が立ち上がった。 立ち上がった者は自他ともに認める、第一級の修験者だった。とりわけ、義元、義覚の姿が目立った。義元と義覚は小角の直弟子であり、同時に高名な僧侶でもあった。小角から直接に教導を受けており人望も厚い。この二人は頭目にふさわしい。決定権は小角にあったが、周囲の修行者たちの無言の反応で自然に頭が決められていった。 次いで、物部連広足、人あしらいがうまく呪術、占星術、薬学に長けており、のちに朝廷の呪禁師にまで上りつめてゆく。さらに、淨智、土師連博麻、と次々に頭目が決まっていった。 小角が五人を頭とすると宣言していたので、五人目が決まった時点で残りの数人はそのまま座った。しかし、一人だけ、木の皮の衣をつけた非常にみすぼらしい男は座らなかった。檜の皮を藤の蔓でつなぎ合わせ、腰と胸回りに巻き付けていて、そこから細く短い手足がつきだしている。まるで絵に描いた貧乏神のような姿だった。しかも、どこか、おどおどしているので、なおさら貧相な印象を与える。 まわりの修行者から、「ここは、御主のような者の来るところではないぞ。」「橋の下にでも戻るがいい。」などと辛辣な悪口が浴びせられていた。 「御主は何者だ。」 善鬼が、銅鑼のような声で尋ねた。 「我は、イチゴンジンなり。」 その言葉は、か細くつぶやかれたものだが、五百人を超える修行者全員の耳に届いた。 小角は、ぎょっとした。 「知らぬな。」「わかるように言え。」周囲の罵声は続いた。 小角は、目をむいて怒鳴った。 「ええい、よさぬか!!!」 そのまま、飛ぶようにイチゴンジンのもとに走り、その足元に平伏した。修行者たちはいぶかりながら二人を見つめた。 「一言主神、不肖の者どもの非礼をお許し下さい。」 小角のただならぬ様子に、修行者たちは驚き、小角に倣って平伏した。 再び、顔を上げて一言主神の立っていた所を見ると、そこには誰もいなかった。 「いったい今のは誰ですか。」 誰からともなく、小角に尋ねた。 「山の神。御神霊だ。我らの動きを知り、様子を見に来られたのだ。竜の姿で現れることもある。儂も名を聞くまでわからなんだ。」 小角は少し考えてから言った。 「姿を隠されたが、我らは一言主神の力を借りることもできるだろう。今、我らに姿を顕わされたのは、その意志表示と考えられる。」 小角は、元の位置に戻って宣言した。 「五人の頭は決まった。儂はこの仕事に全精力を注ぎ込む。皆もそれに続け、都を守護し安寧の地とするために日頃鍛えた術をすべて発揮せよ。これから現地に移動してさらに具体的な説明を行う。これより、この大工事の総責任は儂が負い、善鬼が総指揮をとる。具体的な指示はすべて善鬼に従うこととせよ。」 小角が手をあげて善鬼に合図をした。 善鬼が、すっくと立ち上がった。善鬼は長い間、炊事や護摩炊き用の薪割りなどの雑用ばかりやらされていたのだが、今回は、この大工事の総指揮を務めるように言われていた。善鬼は山の霊力を操り天地の理を学ぶ絶好の機会として大いに張り切っていた。 「では、これからの具体的指示はこの私が行う。怠ける奴、いい加減なことをする奴はその場で私が鉄拳を食らわせるからそのつもりでいるように。これから水越峠に移動する。皆、遅れるな。」 善鬼はそういうなり軽々と空中に舞い上がり、南に向かって飛んでいった。 怪しげな大集団は、鬼に続いた。足音を響かせ、土煙を上げて街道を走る。五百人を越える集団はあっと言う間にいなくなった。 この大集会と人間離れした大移動は、寺の周囲に住む住民をひどく怯えさせた。その住民の中に朝廷の刑部省に務める役人がいた。その名を国見連虫麻呂という。 虫麻呂は夜明け前に、家の外のがやがやとした雰囲気で目を覚ました。引き戸を少しだけ開けて、外の様子を伺ってみた。 戸外には何百人もの怪しげな者たちがたむろしている。虫麻呂はそれだけで肝をつぶし、腰が立たなくなった。日頃、捕吏に指示して野盗、乱暴狼藉を働く者を逮捕する事を主な任務としている。先日捕らえた山賊団の復讐が始まったと考えたのだが、この小心な男は一人では何もできなかった。 そのまま、虫麻呂は外の様子を伺い続けた。 野盗にまさる荒々しい雰囲気を持つ者たちであった。山伏のような服装の者もいる。鬼を見たことはないが、まさに悪鬼を連想させる顔の者がいる。そのうち、虫麻呂は自分に被害が及ばないことを感じ取ると、少し大胆になってもう少し大きく戸を開けた。 日の出とともに、外の者たちがいっせいに太陽に向かって手を合わせ、何事かを祈念するのを見ることで、この者たちが山岳修行者であることが虫麻呂にもわかった。 虫麻呂の怯えは怒りに変わった。「怪しからん。」虫麻呂は、ただそう考えた。この男には先例に則らないことは、全て受け入れがたいのである。大集団が一斉にどこかへ立ち去ると、虫麻呂は外にでた。当麻寺の山門に白装束の老人が立っているのが見えた。 この付近に、役小角の名とその姿を知らない者はいない。役行者は、民衆のために祈祷をし、病気や悩み事、様々な相談事に親身になって応じてくれる。その評判は朝廷内部でも高く、持統天皇などはしょっちゅう小角に悩み事を相談していた。 虫麻呂は以前、山岳修行を志したことがあった。が、いっこうに上達せず他の修行者たちに馬鹿にされるので、ついにやめてしまい、様々な策を用いて今の仕事に就いたのだった。この男はそういう点は非常に巧かった。 虫麻呂の心には、役行者への屈折した羨望があり妬みがあった。 「妖惑の罪にあたる。」 虫麻呂はそう考え、この日から役行者の罪を裏付ける証拠集めを始めることになった。 水越峠では、善鬼による現地説明が行われた。 「峠の街道は、これから建造する岩の橋によって埋まってしまう。だから、一時的に向こうの尾根を少し削って仮の街道を確保する必要があります。」 善鬼は、板に紐を取り付けて首にかけ、図面を目の前に広げることができるようにしていた。小角の記憶に沿って書かれた地形図は非常に正確だった。善鬼は自然観察の重要性をあらためて認識した。 「御上人の設計では、この窪地を完全に埋めてしまうことになります。この作業に用いる資材は、あの峰を削った土を用いる。」 善鬼は、あらかじめ設計された図面を細部にわたって現地と照合しながら、確認の印を図面に書き込んでいった。 五人の責任者は、善鬼の図面をのぞき込みながら工事の概要を把握しようとした。 この工事が造る山の霊気を循環させる仕掛けとは、二つの山をつなぐ馬の鞍のような形の土盛りである。背骨に相当する部分に岩の橋が架かり、そのまわりに土を盛り上げるのだ。 「師は、この工事をどれくらいの期間に見積られておるのか。」 一番弟子の義覚が、善鬼に尋ねた。 義覚は百済からの渡来僧で、もともと大変な高僧だった。役小角の評判を聞き、ひとつどれほどの者か確かめてやろう、と考え、仏教の奥義についての論戦を仕掛けた。ところが、小角はあらゆる質問、難問、奇問に即座に答え、義覚を唸らせた。そこで、自分がかねがね疑問に思っていた大日経の不明な部分について質問すると、極めてわかりやすく説明してくれたことに感動し弟子となった。すでにその日から二十年余が経っている。小角に対し正面から意見できるのはこの義覚だけだった。 「御上人は、七十五日とされています。」 義覚は、善鬼をにらみ付けて怒気を表した。 「そんな、短期間で出来るわけがなかろう。」 善鬼は困った顔になった。自分が決めたのではなく、小角が決めたのだ。 「五百人で、七十五日、のべ三万七千五百人、我らが一人頭二人力としても七万五千人。御主、出来ると思うか。」 善鬼は、すばやく計算した。 「できる、と考えます。それに収穫の時期に間に合わせる必要がある。」 「夜も昼もぶっ通しでやれば出来るわい。しかし、いかに我らとて七十五日眠らず、休まずでは身が持たぬ。」 善鬼は、言葉に詰まった。方法はいくらでもある、要するに義覚は悶着屋なのだ。 「師の言葉は間違いないと頭から決めてかかるから、妙なところで無理が出る。無理は、必ず何かの弊害をもたらす。我らはその点を十分に考えておく必要がある。」 義覚の指摘は後に起きる事件を暗示していた。 「人夫を増やしましょうか。」 物部連広足が、気の利いた提案をした。 広足は白皙の青年で、世渡りの上手な秀才だった。広足は小角の名声を借りれば、都や周辺の村から五百や千の人手を集めてくる自信は十分に持っていた。 「間抜けめ。この程度の広さでは千人を越えて人手を押し込んでもかえって効率が悪くなるわい。」 広足は口をへの字につぐんだ。万事にそつがない広足を、公然と間抜け呼ばわりする者は、かつて一人もいなかった。 「それに、御主は師の名を用いて人夫を集めようと考えただろう。自分の手で集めることを考えよ。それではまるで虎の威を借る狐だ。」 義覚に狐呼ばわりされて、秀才肌の広足もかっとした。 「無礼な。」 広足は、懐の独鈷をつかんだ。義覚を金縛りにかけ、頭を冷やしてやろうと考えた。 「まあ、まあ、そう怒らずに、拙僧の考えを聞いて下さい。」 淨智が、義覚をなだめ、広足をなだめた。淨智はいつも福福しい笑みをたたえている。もとは神道の神職にあったが小角に心酔して、その地位を捨てた。仏の淨智と呼ばれており、もめごとを治めるのがうまかった。 「まず十日、不眠不休でやってみようではありませんか。ここにいる者ならばそれぐらいの体力はありましょう。我らの動きを知って人手が増えれば、交代制をとることもできる。また、御上人に更に深いお考えがあるやも知れず、始めたばかりで足並みを乱すことばかりは、避けねばなりません。」 淨智には、催眠術にも似た説得力があった。 「義覚様は、若い人とつきあうのが下手だ。御上人の言葉を鵜呑みにせず、自分なりによく吟味せよ、と言えばよいのです。また、広足殿は、それぐらいのことはすでにおわかりのはずだ。」 広足は、独鈷をおさめた。 「石組みは手間がかかるが、土盛りは早いですぞ。わが一党は土に気を通す術を心得ております。一塊りずつ孔雀明王呪経を唱えておっては、寝る間もないでしょうが、われらは粘土をこねて造形することに生きてきた者どもゆえ、土の扱いにはいささかの自信があります。」 土師連博麻が、ひかえめな自信を口にした。 「なんとかなりそうだな。」 義元が、皆を励ますように言った。 善鬼は、これはいろいろな意味での難事業になる、と思った。
義元は配下の者に一通りの指示をしてから、義覚を捜した。 義覚は見晴らしの良い岩に腰掛けていた。そこからは、両側を山に囲まれた平野部が緑の森に覆われているのが見えている。 「義覚、おぬし様子が変だぞ。広足を怒らせて何の得がある。」 義覚は山の裾から吹き上げてくる風を受けながら答えた。 「師とともに二十年修行した。その甲斐あって、こうやって見ていると、一瞬だが、ずっと未来の風景が見える。」 「ほほう、どんな風に見えるのか教えてくれ。」 「どんな風でも、聞きたいか。」 「聞きたい。」 「では、教えよう。まず、山は杉と檜ばかりになっている。人が植林するのだ。また、平野は田畑ばかりだ。」 義元は義覚の表情からそれが嘘でないことを知った。 「そんなことをしたら山霊は消えてしまう。それに鳥や獣はどうなる。」 「わからんが、たぶん、いなくなる。」 義元は絶望的な表情になった。 「それはどれぐらい先の話だ。百年か、二百年か。」 「たぶん、もっと先の話だ。末法の世かもしれん。」 義元は末法の意味を知らなかった。臆せず、すぐに尋ねた。 「末法については、百済において他言を禁じられていたのだ。しかし、御主には話しておく。天竺では古くからあった思想らしいが、この国では、まだよく知られていない。釈尊入滅後、千年を正法、その後五百年を像法、その後を末法と呼ぶ。仏法が段階的に衰えてやがて滅びていくという考え方だ。像法の時期には、教えと行いがあるが証果は得られん。末法では教えのみが残る。」 「ほう、では今は像法になるのか。それともかろうじて正法にはいるか。私としては、正法の時代に生きておると思いたいものだ。それにしても、まだまだ先ではないか。その末法の世とやらであれば、そのようなこともあるかも知れん。しかし、潤いのない世界であろうな。いや、いや、想像するのはやめておこう。なにやら、憂鬱になってくる。」 「御主は気楽でよいな。」 「先のことを憂いてばかりでは、身が保たんわい。お主も今日から七十五日の間だけでも目に鱗をはめて何も見ないことにしたらどうだ。気が楽だぞ。未来が見えるのは、恐ろしいことだ。」 そうもいかんのだ、と、義覚は思った。義覚の慧眼にはいろいろなものが映る。初めから見えない者なら、気にならなくても、見える者が見ないようにするのはなかなかに辛抱が要る。 「それで、何がお主を悩ませているのだ。言ってしまえ。」 義元の言葉は、するりと義覚の心に滑り込んだ。義元に隠し事をするのは難しい。 「工事は挫折する。」 「ほう。なぜだね。」 「師は、捕らわれ、獄につながれることになる。」 「何ぃ。」 なぜだ、と義元は激しく詰め寄った。師が罪を犯すことは考えられないし、それ以前に小角が獄に繋がれることなどあってはならないことなのだ。 「刑獄の相が顕れているのだ。これはどうにも変えられん。」 「お主がそう言うなら間違いなかろう。」 「おぬしならどうする。」 義覚は、予知した事実を口外することはなるべく避けることを信条としていた。しかし、師に関しては例外だった。義元の考えを聞いておきたかったのだ。義元は特別な神通などは持っていなかったが、知恵によって未来に備えるすべを知っている。 「知れたことよ。工事は善鬼に任せて、われらは師を守るのだ。」 「手の打ちようがないのだぞ。」 「だから、奥の手を考えようではないか。きっと方法はある。」 「御主は、気楽でよいな。」 「やらんのか。」 やる、ということになった。 |