山陰海岸シーカヤックツアーU (2009.8.23)


遅かった梅雨明けのあとも夏らしい日がなく,いきなり秋がやってきた感じです。この日も,朝から雲が多く,気温が上がらず。ふつうに過ごしていれば快適な気温ですが,風を切るライダーには寒い!結局,寒さに震えながらの3時間ツーリングで,集合場所の気比の浜に到着。この頃には,頭上に青空が広がり,太陽も見え始め,日の光の暖かさが気持ちよく感じられました。

懐かしのパジェロハイルーフで送ってもらい,出発地点の気比の浜(@)へ。浜には色とりどりのシーカヤックがスタンバっています。スタッフと参加者の紹介のあと,早速乗りこみ,GO!まだ湾内なので,海面は穏やかです。パドルを少し動かすだけで,スーッ,スーッと進んでいるような気がします。でも,目標物が遠いので,実際にどれだけ進んでいるかが実感できません。ためしに,パドルを沈めてみるとそこそこ水の抵抗があるので,スピードもそこそこ出ているようです。

  
準備をして さあ,出発!
準備をして
さあ,出発!

頭上には青空が見る見る広がってきましたが,それはもう秋の空です。爽やかで気持ちのいい空ですが,シーカヤックには問題ありとか。夏の日本海は,南からの風がさえぎられ,海面はベタ凪状態の日が多く,シーカヤックには最適の条件なんだそうです。それが,秋になると,北からの風が吹く日が多く,波が高くなり,シーカヤックには難しい状態になるそうです。濡れても寒くないから夏にシーカヤックツーリングをするというわけではないんだ!

リーダーのN田さんは,先行するモーターボートとしきりに連絡をとり,海面の状態を確かめています。なんたって,参加者のほとんどが初心者なのですから,どんなドラブルがあるかわかったもんじゃありません。ガイドの的確な判断が必要なのは,トムラウシ山の遭難で実証されたばかりです。そんなリーダーさんの苦労をよそに,のんびりパドルを動かし,海岸線の観察です。ここにも,様々な造形美を表現した岩壁があちこちに。さすがは「山陰海岸ジオパーク」です。

  
旭洞門を目指して が…
旭洞門を目指して
が…

湾の入口近くになると,少しうねりが出てきます。近くのシーカヤックが波間に見え隠れしています。沈するのはイヤだけど,チョットおもしろい。と,リーダーのカヤックが岬をまわったところで,海岸に向きを変えています。???休憩かな???後続のカヤックも次々に海岸に向かいます。岬の岩場には釣り人が何人もいます。カヤックの大群を見てビックリでしょうが,カヤックのオイラはあんなところで釣りをするんかぁとビックリ。やがて,カヤックは海岸(A)へ。ここで,しばらく海面の様子を見るとのこと。

時間があるので,シュノーケルグッズを使って海中観察に出かけます。が,連日の雨と波のために海水は濁り,な〜んにも見えません。それでもしばらくは粘ったものの止め。リーダーは沖のモーターボートと連絡を取り合っていますが,海面の状態は良くなさそうです。やがて,ランチタイムになり,そのままランチへ。もう,この時点で旭洞門は無理なようです。もうしばらく休憩して,気比の浜に帰ることになりました。ところが,休憩中にいきなり出発の声が。聞けば,海岸線で漁をしていた漁師たちが急いで帰っているとか。漁師たちはこれから海が荒れると予想しているようです。プロの漁師さんがそう判断しているので,我々もそれに従うのが無難というのがリーダーの判断です。のちに,この判断が的確であったことが判明します。

  
潮溜まりに小魚を発見 あの岬の向こうに旭洞門があるんだけど…
潮溜まりに小魚を発見
あの岬の向こうに旭洞門があるんだけ…

カヤックに乗り,出発!海面は,来た時よりも明らかに波が高くなっています。1mもあろうかという波も時々押し寄せてきます。リーダーは,「手を休めずに,しっかり漕いで!」と言っています。カヤックは,進んでいる時が一番安定しているそうです。手を休めて推進力がなくなったり,艇を止めてしまった時が一番不安定だとか。理屈は,2輪と同じです。そのため,ここは必死に漕がなくてはいけません。それにしても,1m近くの波に直進するのは,チョット怖いが,かなりおもしろい。カヤックが波に乗り上げ,乗り越える時に海面に突っ込むようで,スリル満点!よほどの波でなきゃあ,海面に直角に突っ込むということはなでしょうから,波に突っ込む角度さえ間違えなければ沈はなさそうです。それでも,沖に出るにしたがって,波は高くなり,こりゃあドヤサ!?波に向かって進んでばかりだと,方向転換ができません。波に注意しながら,徐々に向きを変えます。この時は,波に向かって進んでいましたが,真後ろから波を受けるとどうなるのでしょう。カヤックは縦になっているので,沈はしそうにありませんが,波を越えると後ろに向かって下っていく感じがかなりの恐怖のように思うのですが…。

そんなことを考えながら進んでいると,しだいに波は穏やかになり,湾に入っていきます。湾の内と外では,こんなに違うんだということを今更のように感じたのでありました。それにしても,おもしろかったなぁ。でも,旭洞門に行きたかったなぁ。あのまま,旭洞門行きを強行していれば,帰ってこれんかったかもなぁ。でも,あの荒波を越えて帰ってくればさらにおもしろそうやったかも。でもでも,あの荒波にもまれて,海のモクズとなっていたかも。

  
波を乗り越え 秋の空が広がる日本海
波を乗り越え
秋空の広がる日本海

穏やかになった湾内をのんびりパドリング。その時になって,沈した人がいたことを聞きました。波が高く,岩場の近くだったこともあって,ボートで救出にあたったとか。あの波で沈とは,さぞ恐ろしい思いをしたことでしょう。御愁傷様です。あとは,気比の浜に帰るだけです。それにしても,パドリングがうまくいきません。真っ直ぐ進まないのです。同じように漕いでいるつもりでも,必ず左右どちらかに曲がっちゃいます。困ったものです。しかも,曲がった方の反対を漕げば修正できるハズなのに,それが理屈通りにはいきません。漕いでも漕いでも,漕いだ方に曲がるとは,どういうこっちゃネン!?

無事全員が浜(@)に到着。カヤック運搬用のトラックが到着するまで,ロールの手本を見せてもらったり。今回のツーリングも,波が荒くて残念ながら目的地までは行けませんでしたが,その荒波の中を漕ぐという経験ができたのは,良かったかも。シーカヤックというのは,海という大自然相手なので,予定通りにはいかなようですが,それでも広い海を漕ぎ進むというのは気持ちのいいものです。次回は,ダウンリバーツーリングです。海とは違った条件なので楽しみです。今度こそ,予定通りにツーリングをしたいものです。


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